「美容室で美容師さんにヘアスタイルをおまかせしてもいいの？」と心配されている方もいらっしゃるでしょう。
結論からいえばお任せしていただいて問題ありません。

ただ、すべて丸投げしてしまうと「思っていたのと違う」という風になってしまう可能性もありますので、ある程度美容師さんに希望を伝えることも大切です。

この記事では美容室でおまかせオーダーをするときのコツをご紹介します。

似合わせカットとは?

似合わせカットとは骨格や髪の生え方、髪の毛のクセを考慮して、その方にぴったりと合ったヘアデザインにカットすることです。

顔の形などの骨格の特徴や髪は太くしっかりしているのか猫毛なのか、髪の量はどれくらいか、などから美容師さんがお客さまに似合うヘアスタイルを考えます。

骨格や髪質だけでなく、お客さまのファッションも似合わせカットをするうえでの重要な情報です。

ファッションの傾向や、仕事や学校でヘアスタイルに関する規定があるのか、普段のヘアセットの方法はどんな風に行っているか、なども考えてその方に似合っていて、かつ、ライフスタイルにも合っている髪型を作っていきます。

ヘアサロンによっては「似合わせカット」とホームページなどに記載しているところもありますが、基本的に通常のデザインカットも似合わせカットを取り入れています。

美容室で失敗しやすい「おまかせ」オーダー

おまかせはオーダーの仕方を間違えると想像と違うヘアスタイルになり、「失敗した」と思いがちです。
以下のようなパターンは失敗が起こりやすいため注意が必要です。

完全丸投げの「おまかせ」

テレビの変身企画などでは完全におまかせでヘアデザインして素敵になっていたりしますよね。
その影響か、美容室でのおまかせオーダーはすべてお任せすると考えている方も多くいらっしゃいます。

しかし、この完全丸投げは失敗のリスクが非常に高いためおすすめできません。
お客さまの多くは「おまかせ」と言ってもなんとなく完成形の雰囲気を思い描いていたりします。

しかし、その思い描いていたイメージとはかけ離れた雰囲気のスタイルに出来上がってしまうと「なんでこんな風になっちゃったの」と失敗したと感じてしまうのです。

丸投げしてしまうと美容師さんもお客さまの好みや理想としている雰囲気を把握しきれず、ヘアデザインが難しくなってしまいます。

初来店で大きなスタイルチェンジのおまかせ

初来店のときのおまかせにも注意が必要です。

初来店の場合、初対面ではこれまでどのようなヘアスタイルにしてきたかわかりにくいですし、どのような雰囲気が好みなのか把握するのは難しいです。

特にロングからショートカットなど、大きなスタイルチェンジをしたい場合、初来店のお店で丸投げすると失敗のもとです。
髪を切ってしまってからはもとに戻すことはできませんので後悔のないようにオーダーしましょう。

始めていくお店で大幅にスタイルチェンジをしたい場合は、画像を見せるなどして出来上がりの雰囲気を美容師さんときちんと共有するようにしましょう。

「おまかせ」の範囲が曖昧な場合

おまかせする部分が曖昧な場合も失敗しやすいので避けた方が良いでしょう。

毛先の軽さをある程度指定してどのように軽くするかをお任せする、カラーの明るさと色味を指定しニュアンスをおすすめする、という風にお任せ範囲を決めておくと失敗が少なくなります。

美容室での「おまかせ」のオーダーのコツ

では、美容室でどのようにおまかせオーダーをしたら良いのでしょうか。
以下のポイントを参考にしてみてください。

長さを指定する

おまかせオーダーをする際も長さは指定するようにしましょう。

ボブやミディアムであれば手でこれくらい、と示すと伝わりやすくなります。
ショートの場合は耳にどれくらい髪がかかるか、襟足はどんなふうにしたいか、など長さのイメージは伝えておきましょう。

ヘアカタログでヘアスタイルを共有する

美容師さんとイメージするヘアスタイルを共有するうえで、ヘアカタログは活用したいアイテムです。
画像の情報だと言葉で伝えにくい細かいニュアンスが伝わりやすく、行き違いを避けることができます。

ヘアカタログは3枚程度用意するとより伝わりやすくなるため、事前に用意しておくと良いでしょう。

ライフスタイルを伝える

お仕事や学校、プライベートのライフスタイルを伝えることも大切です。

例えば、仕事で髪を明るくできない、髪の毛をまとめなければならないからある程度の長さは必要、などという情報はあらかじめ美容師さんに伝えておきましょう。

ヘアカタログを見せてやりたいヘアスタイルが伝わっても、普段の生活に支障が出てしまってはいけません。

ライフスタイルを伝えることで、ヘアカタログのニュアンスを取り入れつつ、普段の生活にも問題がないヘアにする、ちょうど良いスタイルにすることができます。

また、普段着ているファッションでお店に行くことも大切です。

美容師さんはお客さまのファッションも似合うヘアの情報として参考にしていますので、普段よく着るファッションの中からお気に入りの服装で行くようにしましょう。

ヘアセットの方法を伝える

普段のヘアセットの方法もヘアデザインでは重要です。
朝のセット方法を伝えるとサロン帰りのヘアスタイルを自分でも再現しやすくなります。

例えば、普段アイロンで巻いているので、上手に巻けるような軽さにしてほしい。
といえば、アイロンで巻きやすいような毛先にお任せすることができます。

セットの方法をあらかじめ伝えておくと、ヘアセットのコツを教えてくれたりしますのでスタイリングもやりやすくなりますよ。

希望も伝えつつおまかせを楽しんでみては

ヘアサロンでのおまかせオーダーは可能ですが、すべて丸投げだと失敗が起こる可能性が高くなります。

失敗を避けるためにも、要望はしっかりと伝えつつ、毛先の動きをお任せにする、今季のトレンドも入れてもらう、など、部分的におまかせを取り入れると満足度の高いヘアスタイルが完成しやすくなります。

ヘアスタイルを決めるときは美容師さんとしっかりと相談することが大切ですので、好みや逆に「これは嫌」という要望を伝えたり、好きなニュアンスを伝えたうえでおまかせヘアを楽しんでみてはいかがでしょうか。