くせ毛やうねりをまっすぐにしたい、パーマを落としたい、という場合、美容室でストレートパーマと縮毛矯正のどちらを選べば良いのでしょうか。
そもそも、縮毛矯正とストレートパーマにはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は縮毛矯正とストレートパーマの違いをご紹介します。

 

縮毛矯正とストレートパーマの違い

縮毛矯正

縮毛矯正はくせの強い髪を直毛の状態に固定する施術です。
強いうねりやくせ毛、縮れた髪などでもストレートにでき、半永久的に直毛の状態を保てます。

 

ストレートパーマ

ストレートパーマとは、パーマがかかった髪や軽いくせ毛をまっすぐにする施術です。

縮毛矯正とストレートパーマの違い

縮毛矯正とストレートパーマの大きな違いはアイロンで熱を加えるかどうかです。
ストレートパーマではアイロンで熱処理はしないため、パーマを落とし、軽いくせ毛やボリュームのある髪を落ち着かせる効果があります。
一方、縮毛矯正ではアイロンで熱を加え、地毛の強いクセを伸ばしたり、髪をボリュームダウンしたりできます。
縮毛矯正の方が工程が多いため、施術時間が長く、メニューの料金も高く設定されています。
また、ヘアアイロンをかけるため、縮毛矯正の方が髪への負担が大きくなります。

 

縮毛矯正とストレートパーマの施術内容の違い

縮毛矯正もストレートパーマも、パーマの1剤と2剤を使用します。
1剤は髪内部の結合を切り離し、軟化させる役割があります。
2剤は1剤で切った結合を再び結合させ、ストレートにした状態を固定させる役割があります。

 

ストレートパーマの流れ

①カウンセリング
②シャンプー
③1剤塗布
④流し
⑤2剤塗布
⑥流し
⑦ドライ

 

縮毛矯正の流れ

①カウンセリング
②シャンプー
③1剤塗布
④流し
⑤ドライ
⑥ストレートアイロン
⑦2剤塗布
⑧流し
⑨ドライ

縮毛矯正は1剤を流したあとに一度髪を乾かし、ストレートアイロンをかける工程があります。
そのため、ストレートパーマよりも所要時間が長くなります。

 

縮毛矯正がおすすめの方

・強いくせ毛でスタイリングがうまく行かない方
・髪のボリュームダウンをしたい方
・髪があまり傷んでいない方
・朝のセット時間を短縮したい方

 

ストレートパーマがおすすめの方

・パーマを自然に落としたい方
・ボリュームダウンしたいけどぺったんこになりたくない方
・朝のセット時間を短縮したい方
・できるだけダメージを少なくストレートにしたい方
・自然なストレートにしたい方
・料金を抑えたい方

 

縮毛矯正やストレートパーマを長持ちさせるには

施術当日はシャンプーをお休みする

縮毛矯正やストレートパーマをかけた当日はシャンプーを控えるよう美容室から言われたことがある方もいらっしゃるかと思います。
縮毛矯正やストレートパーマは施術当日はシャンプーをお休みした方がストレートの状態が長持ちするだけでなく、髪のダメージも防げます。
縮毛矯正をしてから数日間は髪の毛が特に繊細な状態になっています。
施術の直後からゴシゴシ洗ってしまうといつも以上に髪が傷んでしまう可能性があります。
当日は美容室でもしっかりとシャンプーしているはずですので、自宅に帰ってからは控えましょう。

 

シャンプーのときに髪の毛をこすらない

縮毛矯正やストレートパーマをした直後の髪は摩擦に弱い状態です。
髪の毛はこすらず、頭皮を揉むように洗います。
シャンプーの際は先に1～2分しっかりと湯洗いをして髪と頭皮全体を濡らすこと、シャンプーは泡立ててから髪に付け、頭皮にシャンプーがべっとり付くのを防ぐことが大切です。
また、トリートメントは髪の中間から毛先に塗布したあと、トリートメント用の粗いクシでとかしてあげるとトリートメント剤が髪全体に馴染みます。

 

頭皮に優しいシャンプーを使う

シャンプーを選ぶときは、頭皮に優しく髪の栄養分が多く含まれているアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
アミノ酸系シャンプーとは、その名の通りアミノ酸系洗浄成分を配合したシャンプーのことです。
皮膚や髪のたんぱく質を構成するアミノ酸と同じ成分でできており、人の肌と同じ弱酸性なので、髪や頭皮に優しく、うるおいを残しながらしっかりと洗い上げるのが特徴です。
アミノ酸系シャンプーは、縮毛矯正やストレートパーマだけでなく、ブリーチやカラーリングなど、美容室で薬剤を使って施術を受けたときにもおすすめです。
アミノ酸系シャンプーは主に美容室で販売されていますので、自分の髪に合ったシャンプーを担当スタイリストに選んでもらうのがおすすめです。

 

アウトバストリートメントを使用する

縮毛矯正、ストレートパーマでダメージを受けた髪にはアウトバストリートメントでケアすることも大切です。
アウトバストリートメントは洗い流さないトリートメントのことで、さまざまな種類があります。
髪をドライヤーの熱から守ったり、髪同士の摩擦を軽減したりする効果がありますので、施術でダメージを受けた髪にはおすすめです。
アウトバストリートメントは市販品も多くありますが、効果の高い物はサロン専売品が中心のため、こちらもシャンプーと同様、美容室で選んでもらうと良いでしょう。

 

定期的に美容室でトリートメントをする

縮毛矯正やストレートパーマを長持ちさせるためには定期的に美容室でトリートメントをするのもおすすめです。
美容室のトリートメントは市販のトリートメントよりも毛髪補修効果や髪と頭皮への栄養補給に優れています。
また、縮毛矯正、ストレートパーマ、カラーリングなどのアルカリ性の薬剤を使用する施術でアルカリに傾いた髪は、トリートメントを行うことで本来の弱酸性に戻す効果も期待できます。
トリートメントの頻度は月に1回がおすすめですが、カットや次の縮毛矯正の施術を行うために美容室に行く、2カ月に1回程度の頻度でも良いでしょう。

 

自分に合ったメニューで髪をストレートに

縮毛矯正とストレートパーマの違いをご紹介しました。
強いくせ毛やうねりをまっすぐにしたい方は縮毛矯正、自然なストレートやダメージをできるだけ少なくしたい方はストレートパーマがおすすめです。
髪の状態によりどちらが良いか異なる場合もありますので、美容室でカウンセリングを受けてから決めると理想のストレートを実現できます。