リタッチカラーとはカラーリングをして伸びてきた髪の根元だけを染めるメニューです。
リタッチカラーをすることでいわゆる「プリン」の状態や根元の白髪を解消できます。

リタッチカラーは根元の気になり具合やカラーリングの内容などによって最適な頻度が異なります。

今回は美容室のリタッチカラーのおすすめの頻度をご紹介します。

 

伸びてきた根元のリタッチカラーの頻度

一般的なカラーリングの場合、根元が1～2cm伸びてくると目立ってきます。
個人差はあるものの、髪は1カ月に1cm程度伸びますので、1～2カ月に1回のペースで美容室でリタッチをすると、根元の地毛の色が目立ちにくくなります。

ハイトーンの髪色にしている方など、根元を目立たせたくない場合は3週間に1回程度のペースでリタッチを行うと良いでしょう。

 

白髪染めのリタッチカラーの頻度

白髪染めのリタッチは白髪の割合で決めると根元のキラキラの目立ちを抑えられます。

白髪が全体の30%ほどある方は1カ月～1カ月半の頻度、30%以上の白髪の場合は1カ月に1回程度、50%以上の白髪の場合は2週間～1カ月に1回のペースがおすすめです。

 

インナーカラーのリタッチカラーの頻度

インナーカラーは髪の内側にハイトーンのカラーを入れて、デザインにアクセントを持たせるカラーです。

インナーカラーは多くの場合、ブリーチ毛に色を入れますので、色落ちしやすいカラーです。
綺麗なインナーカラーを保つためには1カ月半に1回のペースで美容室でメンテナンスをすると良いでしょう。

 

フルカラーと組み合わせてリタッチをするときれいなカラーに

綺麗な髪色をキープするにはフルカラーも行う

リタッチカラーは根元のみのカラーですので毛先を染められません。
そのため、何もしないでいると毛先はカラーが褪色していきます。

綺麗な髪色をキープするためにはリタッチカラーだけでなく、時々フルカラーを行うことも大切です。

2回リタッチしたら、1回はフルカラーをすると、カラーリングもきれいな状態を保てます。

 

フルカラーとリタッチカラーを組み合わせると髪へのダメージも少なくなる

カラーリングが褪色していない場合はリタッチで根元のみを染め、褪色してきたらフルカラーで染めるようにしていると、毎回フルカラーで染めている場合に比べ、髪への負担がかかりにくくなります。

カラーリングはアルカリ性の薬剤で髪の色を明るくしたり色を入れたりするため、どうしても髪にダメージを与えてしまいます。

毎回フルカラーにしているのを、2回はリタッチカラー、1回はフルカラーにすれば、髪への負担も軽減できます。

 

ホームカラーでリタッチはできるか

ホームカラー剤でもリタッチは可能

リタッチカラーのために美容室に行くのは面倒なので、自分でホームカラー剤を使って染めたい、という方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、リタッチカラーはホームカラー剤を使って自分で染められます。

しかし、ホームカラーはいくつかのデメリットがあり、美容室で染めた方が失敗なくきれいに染められます。

 

同じ色に染めるのは難しい

リタッチカラーは、根元をカラーリングしている部分と同じ色で染めます。
美容室ではカラーリングされている髪の色を見て、美容師が薬剤の色を調合して同じ色を作っています。

ホームカラーの場合、ドラッグストアなどでカラー剤の色を選んで染めます。
ホームカラー剤は多くのカラーバリエーションが販売されていますが、同じ色を見つけることは難しく、また、同じ色のように見えても自分の髪に染めたら違う色味になってしまうこともあります。

そのため、ムラになりやすく、かえって根元が目立ってしまう可能性があります。

 

薬剤が強いため髪や頭皮へのダメージが大きい

ホームカラー剤で注意しておきたいのが髪と頭皮へのダメージです。

ホームカラー剤は素人の方が自宅で手軽に髪を染められるように美容室のカラー剤よりも強い薬剤を使っています。

そのため、髪と頭皮へのダメージも大きく、ダメージを防ぐためのリタッチのはずが、髪のダメージを広げる原因になってしまった、ということも起こります。

髪と頭皮に優しく、綺麗にリタッチカラーをするなら、美容室で染めてもらった方が良いでしょう。

 

カラーの色持ちを良くするヘアケアの方法

髪の状態が良くなるとカラーの持ちも良くなります。
カラーの持ちが良くなれば、リタッチの回数を増やしてフルカラーの頻度を減らせます。

通常リタッチ2回、フルカラー1回のところをリタッチ3～4回、フルカラー1回にでき、髪へのダメージを防げるだけでなく、カラーリングの費用を抑えられます。

カラーの持ちは、次にご紹介する自宅でのヘアケアがポイントになります。
できるところから実践して、カラーリングを長持ちさせましょう。

 

頭皮に優しいシャンプーを使う

カラーの色持ちを良くするには頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
市販のシャンプーは洗浄力が強く、頭皮に必要な油分も洗い流してしまいます。

アミノ酸系シャンプーは美容室で販売しているので担当スタイリストに相談して自分に合ったものを購入すると良いでしょう。

 

シャンプー後はすぐに髪を乾かす

濡れた髪を放置していると、開いたキューティクルからうるおいや栄養分、カラーの成分が流出しやすく、カラーリングの褪色の原因となります。

シャンプーのあとはすぐにドライヤーで乾かすことを習慣づけましょう。

 

アウトバストリートメントを活用する

流さないタイプのアウトバストリートメントを使用すると、髪にうるおいを与え、指通りを滑らかにして髪を健やかに保つ効果が期待できます。

シャンプー後のドライの前にアウトバストリートメントを付けると効果的です。

 

リタッチカラーとフルカラーを髪の状態に合わせて使い分ける

リタッチカラーの頻度の目安をご紹介しました。
ヘアデザインや髪の状態を考慮して適切な頻度でリタッチをすると、きれいな髪色をキープできます。

また、自宅でもしっかりとヘアケアを行っておくと、カラーリングの持ちが良くなり、フルカラーの頻度を抑えて髪のダメージを防ぎ、カラーの費用も安くなります。

リタッチカラーにするか、フルカラーにするかは美容室で担当スタイリストに髪の状態を見てもらい、上手に使い分けていくのがおすすめです。